マンガなしでは生きられない。

借りぐらしのアリエッティを見た。

| 2010-07-30 11:18 |

久々に面白そうだったので見てきたのでその感想。

えーと、全体的な評価で言えばサマーウォーズと同じぐらいかね。
すごくいいわけではないが、悪くはない。

アリエッティは山場が足りず、物足りなさを感じる作品かなー
旨いものは足りないぐらいがちょうどいいなんて表現が合いそうな作品だった。
不満はないが、満足とは言えないねぇ。

スケールの違いならではの水の表面張力の表現とか、
音の聞こえ方の違いなど、今までにない表現をしようという意欲は感じられた。

他の人に「アリエッティどうだった??」と聞かれたら
「うん、見て損はないと思うよ」という答えが一番しっくりくるかな。

アリエッティには山場が少ない。
最初の山場は父親と行く最初の借り(狩り)のシーン。
いろんな身近な道具を駆使して戸棚というガケを越え、テーブルという山を登り、たった一つの角砂糖を目指す。
この大げさだけど真剣な冒険が小人の生活に引き込んでくれた。


しかしこれが最大の山場だったというオチ。


他の山場らしい山場はカラスが突っ込んでくるシーン
ムササビマン(名前忘れた)が出てるシーン
男の子と一緒に母親を助け出すシーン

ぐらいか。


オレ的神映画のラピュタと比べてみるとやはり甘いといわざるを得ない。


適当に作った盛り上がりグラフだが、ラピュタは山場が中、大、中、大と入っており、最大の見せ場であるシータ救出はちょうど1時間の所に入っている。
多分中だるみしないようにつくったんだろうなーと思われるが、これが長く愛されている理由でもあると思う。
序盤の敵が途中から味方になる展開も燃えるし。
そういえばサマーウォーズも真ん中にでかい山場を作ってた気がするなー(ばーちゃんのコミュ力全開の場面)

で、アリエッティはといえばはじめての借りのシーンが最初の30分ぐらいのところで入ってあとは「アリエッティと少年の心の交流(笑)」の方のウェイトが大きい。
アリエッティのおかんが家政婦のおばさんに捕まるものの、直接対決をするというわけではないし
ネズミ捕り業者の魔の手からスピルバーグ作品さながらに逃げ回るわけでもない。
大した盛り上がりもなくラストの旅立ちへ収束していく。


少年とアリエッティで協力体制を作って燃える展開のはずなのに全く盛り上がらない理由は簡単で、
「モンハンやるのにチート使って楽しいか?」という点に通じる。
小人が小人のままチャレンジするから面白いのであって、巨人(人間)が手助けしたら困難が困難でなくなる。
つまり面白みがゼロになるってことだ。

あれが少年に黙ってアリエッティが単独で救出に向かえば相当面白かったんじゃないかな。
もうだめだー!ってところで少年が出てくれば十分だったのではないかと。

後は終わり方ね。夢がねぇよ夢が。
アリエッティの家族は何代も今の家に住んでおり、長いことかけていろんな設備を作ってきたおかげでスムーズに借りに行ける描写がある。
そしてその家を捨てて新天地に移ることになるところで映画は終わるのだが、なんで新しい家作りのカット入れないんだろう?
新しい家での引っ越し作業のカットを入れることでアリエッティの祖先がどうやって快適な借り生活を築き上げてきたのかに想像が広がるはずだ。
でもそんな所もなくヤカンに流されて終わり。
(´・ω・`)とせざるをえなかった。

総評を入れるとすれば「前半に力を入れすぎて後半力尽きた映画」といったところか。
正直いいネタを中途半端に潰してしまった感が否めない。
やはり後継者っていうのはなかなか出て来ないものなんだねぇ・・・

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