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スニーカーライト(NSL186/SNL186)のフロントダブル化

| 2017-02-04 23:39 |

2015年ごろを最後に絶版となったブリヂストンサイクルのスニーカーライト。現在は後継のCYLVA(シルヴァ)が販売されている。

自分はスニーカーライトが好きで絶版に気づいてから急いで中古を入手した。
スニーカーライトと後継のシルヴァではハンドルチューブまわりが違うので買う意味がないんだよね。同じようなフレームは別のメーカーにもあるし。

さて、前置きはこの辺にしてフロントダブル化の話をしよう。
スニーカーライトを始めとして小径車のフロントダブル化を考える人は多いと思う。しかし小径車のフレームは規格が本当にバラバラなので車種によってやり方が全く違う。
ドッペルギャンガーのFXシリーズは34.9mmあたりのフロントディレイラー(以下FD)がポン付けできるがスニーカーライトは残念ながら一筋縄ではいかなかった。

結構苦労したので、自分がやった方法を資料として記録しておく。

目次
1:FDの位置を決める
2:台座を考える
3:台座とFDをつなぐゲタの雛形を作る
4:雛形からゲタを作る
5:テストする

1:FDの位置を決める
FDポジションはどこでもいいというわけではなく、フロントのクランクからチェーンが離れるキワの所にあるのがちょうどいいという事になっている。

スニーカーライトの場合はこのへん

ロードの場合はこのへん

見比べればわかると思うが、スニーカーライトの方がやや後ろにFDポジションがある。これはスニーカーライトがロードよりも車輪が小さいため、リアのスプロケとの位置関係が水平ではないからだ。ロードのFDポジションはちょうどシートチューブの位置になるようにできているのでFDをつけるのはとても簡単だ。
しかしスニーカーライトのFDポジションには何もない。
もともとそういうふうに作られていないから当然だ。

この何もない位置にいかにしてFDを取り付けるかが課題になる。

2:台座を考える
FDを取り付けるためにはフレームに固定するための台座が必要。普通はFD用のクランプや台座が販売されているのでそれを使えばいいのだが、スニーカーライトのシートチューブは40mmある。
一般的に販売されているクランプは大きくても34.9mmまでで、40mmのものは専用品になる。
ダホンのシートチューブも40mmなのでダホン用のFD台座を流用することにする。

ダホン用のFD台座を使えば固定はできるが、フレームが違うのでそのままFDを取り付けても位置が合わない。位置を合わせるためにはオフセット金具(下駄)が必要だ。

補強フレームがあるためちょうどいい位置につけることすらできない。
上すぎたり

下すぎたり

FDを取り付けたい位置とは大きく距離が離れている
つまり、こんな感じのゲタがあればいい

3:ゲタの雛形を作る
今回、ゲタはFDとFD台座の間をつなぐものを作るので「FD台座からFD設置位置まで」の空間座標を示す雛形が必要だ。
ここで紹介する便利グッズは通称おゆまるくんと呼ばれるお湯で茹でると柔らかくなり、冷えると固まる樹脂の一種。主に100円ショップで入手できる。

あらかじめFD台座はフレームに固定しておく

おゆまるくんを3パックほど用意し、茹でてやわらかくする。

お湯から出し、ひとかたまりにして水気を取る

柔らかいうちにFD台座におゆまるくんを押し当て、逆側にFDを押し当てながら理想のFDポジションまで引き伸ばす

おおよその位置が決まったら水道水にさらして冷やし固める

かたまったら再度FD台座とFDを合わせて位置関係を見る

うまくいかなかったら茹でてやりなおす

これで空間上の2点をつなぐ雛形を作ることができる。

4:雛形をもとにゲタを作成する
ゲタの素材は厚さ10mmのアルミの板。M5サイズのボルト穴(5.5mm)を開けるので10mmは必要。加工しやすさを考えて6000番代のアルミを使う。

雛形を元に形を決めたらひたすらドリルと金ノコとヤスリで形を作っていく。
個人で持ってる人はなかなかいないがボール盤やディスクグラインダーや金属用糸鋸があると早い。
形ができてきたら現物で合わせながら調整。
FD台座側から作っていく方が合わせやすい。

ゴリゴリ加工する

5:形ができたらテスト
形が整い、装着できるようになったら実際に自転車につけてテストする。

テスト時はうまく行ったのだが、何度も変速すると徐々にヨレが目立つようになってきた。ゲタはFD台座に固定してあるだけなので、FDまでの距離が離れるほどテコの原理でFD台座に力が大きくかかるようになる。

そこでもう1点固定ポイントを作り、2点で支える形に変更した。
使用した素材はバイクのウインカー用のクランプ(40mm径用)とホムセンに売ってたL字金具(鉄製)。L字金具の穴径はM4サイズだったがドリルで広げてM5にした。


フロントダブル化のメインの作業はこれにて完了。
固定ポイントを増やしたことでシフトチェンジはかなり安定した。
ケーブルの取り回しはまだ改善の余地がありそうだがそれはまたの機会に。

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